コロナウイルス感染拡大を防ぐために、リモートワーク(テレワーク)を実施する企業も増えています。私が担当しているお客様の中でも、先月からオフィスは必要最低限だけの出勤にとどめ、原則としてリモートワークにしているところもあります。もともと制度としてリモートワークを取り入れていたので、インフラ面も含めすんなりと実現されており、弊社も当初の契約に則した通常どおりの業務支援を提供しています。
オンラインミーティングツールのZOOMに関しては、このコロナの件が発生する前からお客様やメンバーとの打ち合わせで使用しておりましたが、使用用途が広がってきました。そこで、私にとっての新たな使用シーンがどんなものだったのかを記載します。
セミナー
先日、「【オンライン研究会】これからの集合研修を考える」というオンラインセミナーに参加しました。参加者は200名以上はいました。自社オフィスで直前までパンを食べた後に参加できたのは、助かりました(笑)。
これからZOOMによるオンライン研修に参加します!
【特別開催】【オンライン研究会3/27】これからの集合研修を考える|中原淳教授ご登壇!デンソー社様の事例紹介あり https://t.co/ZYuCuFaF4h @PeatixJPさんから— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) March 27, 2020
立教大学「学びを止めるな」
まず、立教大学の中原先生から50名による「オンラインゼミ合宿」を実際に行ったことから得られたことや課題点についてご紹介いただきました。以下がサマリーです。
- ZOOMを使う上でのマナーを共有(デジタルネイティブ世代といえども全員が使いこなしているわけではない)
- 準備が8割、企画が2割
- コンテンツはできるだけ細切れに(集中力がもたないから)
「学びを止めるな」という強いメッセージをいただきました。
デンソー「まずはやってみること」
次にデンソー様が「ハラスメント研修」を10回(計3200名が参加)行った際の事例をご紹介いただきました。ここでも、「受講者側のITリテラシー」に課題があり、そのサポートに時間を要したとおっしゃっていました。受講対象者がマネジメント層だったので、中年世代が多かったようです。
また、ネットワークのトラブルで研修そのものが中止になったこともあったので、準備は念入りに行うべきとおっしゃっていました。実践者の「まずはやってみること」という言葉に重みを感じました。
#ZOOM のブレイクアウトセッションの体験まで含め、無事終了。実際にオンライン研修を具現化された方々の、「まずはやってみること」という言葉には重みがあった。#デンソー #立教大学 #中原淳 #パーソル総合研究所 #オンライン研修
— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) March 27, 2020
ZOOMに限らず、オンラインツールを使った研修についてはATD-ICEでもテーマとして取り上げられており、私も記事にしたことがあります。改めて読み返してみると「こまめに受講者の反応を直接確認したり、ちょっとしたディスカッションも含める」「準備8割、デリバリー2割」など、今回のオンラインセミナーと全く同じことを言っているではないですか!!
飲み会
「麻布流儀」という「情報発信・共有、OB同士の交流から社会貢献を目指すプロジェクト」の発起メンバーの一員として、毎月定例ミーティングを行っています。基本的にはオフラインで会うのですが、昨今の状況も鑑みて先月はZOOMで行ってみました。その場ではあれこれと機能を試しつつ、本来の活動に関するディスカッションを行って終了しました。
1週間くらいしてから、「ミニイベント」を行いました。後輩が経営するバーに何人か集まりつつ、それ以外にもZOOMによるオンライン参加をしてもらい、一緒に飲みながらあれこれ話すというものです。そう、「オンライン飲み会」。
私は自分のオフィスからZOOMで参加しました。東京だけではなく、名古屋など首都圏外からのアクセスもあり、参加者の年齢も20代から80代までバラエティーでした。途中参加・離脱も全く自由だったので、オフラインのイベントに参加するよりもハードルは低かったのかもしれません。
「ZOOMを使う」というITリテラシーが若干必要ですが、これはすぐに慣れるもので、「飲み会」中も、参加者間で「バーチャル背景」の使い方についてのレクチャーが発生していました。
本格的にオンラインイベントを行う際に検討すべき課題も見えてきました。
- 主催者側は同じ場所に複数名がいるならば、マイクやスピーカーを用意しないと声が聞こえない。あるいは、オンライン参加者が置いてけぼり感を覚えることがある。
- 同じ場所に複数名がいたとしても個別PC(スマホ)で参加した方がよいのか?音声を全員がオンにするとハウリングがおこってしまうので、1台だけスピーカーとマイクをつけて、他はミュートにすれば解決?
- 中だるみすることもあるので、時間は1時間から2時間くらいが適切?
いずれにせよ、次につながる良い機会でした。
新たに購入
これに関連した最近の出来事を一つ。自社オフィスにいる時間が長くなってきたので、冷蔵庫を購入し、そこに飲み物を常備することにしました。オンライン飲み会に参加した時に、酒の保管場所が無いことに気づいたのがきっかけですが(笑)。
オフィスにミニ冷蔵庫を設置。
これでオンライン飲み会用の酒も常備できる(笑) pic.twitter.com/OisvOhquCB— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) April 1, 2020
オンライン飲み会も緩く募集しています♪
ZOOM以外のツール
オンラインミーティングツールは、ZOOM以外にもいくつかあります。例えば以下があげられます。
- Google Hangouts
- Skype
- Webex
- Whereby
- Microsoft Teams
どれも仕事などで使用したことがあります。そのツール特有の機能もありますが、だいたいは同じような機能を有しており、多くの場合は、その「同じような機能」だけで十分なコミュニケーションが取れるかと思います。
多くの方が実際に経験することで、オンラインツールも仕事を進めるための「一つの方法」として定着していくはずであり、それを積極的に推進していきたいです。
【2020年5月18日追記】
続編をリリースしました。