先月下旬にYahooが「週休3日制導入を検討している」ことが、ニュースで流れました。数年後の実現を目指すということだそうです。休日となる3日は具体的にどの曜日なのか、あるいは選択できるのか、勤務時間数についてはどうするのか、といった具体的なことはこれから決定していくのでしょう。(ニュースリンクは、2019年2月に修正しました)
3日休みがあることによるメリット
休みが2日から1日増えるだけで、休日の過ごし方のバリエーションがかなり増えると思います。今まで、時間不足が理由でちょっと躊躇していたことに取り組む人も増えてくるかもしれません。
私が真っ先に思い浮かべたのが、海外旅行できる!ということでした(笑)。仮に連続して3日の休みがあるとすれば、香港、台湾といったアジアエリアならば十分に可能でしょう。もし、他の企業も同様に週休3日制を導入してすそ野が広がれば、これに伴う経済効果も期待できます。
3日の休みがあれば、パートタイムで大学や大学院に通うことも、今よりも現実的になるでしょう。私も仕事をしながら、大学院に通うことを検討したことがあります。経済的な面もありましたが、どちらかといえば、(講義受講とその準備などで)時間が足りないという懸念点が大きかったので断念しました。
また、家族や友人などプライベートな関係の中で過ごす時間も増えるでしょう。それだけでも、十分な気分転換ができると思います。そういったことによって、仕事にもプラスの結果・成果をもたらすのではないでしょうか?
新幹線通勤の補助による多様なライフスタイル支援
週休3日制とあわせて導入する制度がこちらです。新幹線通勤の補助を最大限月額15万円まで支給するとのこと。今後、オフィスでの勤務だけではなく、在宅勤務制度も拡張されるのでしょう。Yahooのような会社が、最新技術をどんどん取り入れて、新しい働き方を作り出していってほしいと思います。だいぶ先の話ですが、リニア新幹線が開通したら本当に名古屋が東京への通勤圏内になるような気がします。地元で暮らしながら在宅勤務をしつつ、東京の会社で勤務をするというのが当たり前になるのかもしれません。
オフィス移転に伴った働き方の変化と社員のエンゲージメント向上
今月1日付でオフィスを移転したようです。いわゆるフリーアドレスを取り入れたり、ちょっとした打ち合わせができるようなスペースを多く設けているようです。しかも、外部の方が利用できる「コワーキングスペース」まであるとは!フリーアドレスのデスクは、わざとジグザグにさせることによって、社員同士のコミュニケーションが発生するような「仕掛け」があるようです。
社員の能力を最大限に引き出すためにオフィス環境を整えることは、企業における「投資」でしょう。その裏付けが、採用情報の人事からのメッセージからも読み取れます。
私たちの原点は、社員の“才能と情熱を解き放つ”ことです。時間を忘れて熱中してしまうほど、誰もが仕事を楽しめる。好きだから頑張れるし、頑張れるからもっと好きになる。そんな人が集まった会社は、きっと大きなエネルギーを生み出していくでしょう。
出典:人事トップメッセージ
こういった会社であり続ける環境として、今回のオフィス移転に伴う「施策」があるのかなと思います。
それからツイートもしましたが、この施策の導入後についても是非とも知りたいところです!
こういう取り組みは、導入後にどうなったのかを是非とも共有してほしいですね^ ^
ヤフーは週3休と新幹線通勤でどう変わる? #SmartNews https://t.co/l9E7v0ugMR
— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) October 2, 2016
社員の持っている能力を最大限引き出すための環境や制度を提供することで、企業としての競争力を高めようとする流れが着実に出来上がりつつあるでしょう。社員のエンゲージメントを高める役割も担っています。以前、ご紹介したアマゾン(アメリカ本社)や、ロート製薬の件にもあてはまることでしょう。
<2019年4月30日追記>
マイクロソフト社も期間限定で週休3日制を導入します。