テレワークというと、自宅で業務を行う「在宅勤務」を指しているように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、テレワークは移動中にカフェや客先で業務を行う「モバイルワーク」、所属事業所外のオフィスで業務を遂行する「サテライトオフィス」も含む3つのスタイルに分類されます。
オフィスで仕事を行う以外に、たまに自宅で仕事をすること(在宅勤務)は私にとっては日常です。お客様先で打ち合わせなどを行ったあとに、カフェなどでラップアップを行うこともよくあることです(=モバイルワーク)。
しかし、「サテライトオフィス」に関しては、自社オフィス以外に契約しているオフィスは無いので行うことはほとんどありません。その一方、最近は「テレワーク導入支援」の案件を担当しています。自分自身がテレワークの3形態を全て経験していないのもどうなのかと思っていた矢先、東京都が「TOKYOテレワーク・モデルオフィス」を最近開設し、しかも都内で勤務している方ならば無料で利用できるということなので、早速利用してみました。
多摩地域に3か所・事前登録および予約が必要
民間のサテライトオフィスが少ない多摩地区の3か所(府中・東久留米・国立)に設置されており、どちらも駅から2-3分のところにあります。今回は国立を利用しました。
事前に「企業の利用登録」を行ったあと、「利用者の登録」→「予約」を行う必要があります。(全てWeb上で完結)「企業の利用登録」に関しては、個人事業主であっても可能なので、都内在住・在勤者ならば登録すればよいのではないかと思います。
利用者はそれほど多くなく使いやすい
予約状況はWebで確認できる=混雑度合いがわかるというのは、ソーシャルディスタンスも気になるゆえ、便利ではないかと思いました。
また、パーソナルシートは座ってしまえば周囲からの視界は比較的遮られるので、稼働率は高く常に誰かが使用していました。(3席しかなかったこともあるかも・・・)
時間帯にもよりますが、10名前後の利用者だったかと思います。これが無料で利用できるとはすばらしい。民間のサテライトオフィスの場合、土日や24時間使用できるところもありますが、営業時間は祝日や年末年始を除く月曜日から金曜日の午前9時から午後7時までとのこと。それでも十分かと。
在宅勤務がむずかしい時・気分を変えて仕事をしたい時
コロナウィルス拡散防止のため、在宅勤務を実施する企業も増えてきました。その一方、住環境などの理由で、自宅で仕事を遂行する・打ち合わせを実施/参加するのが難しいこともあるでしょう。そういった際に、サテライトオフィスにて仕事を行うのは現実的な対応策ではないかと思います。
今回、利用したTOKYOテレワーク・モデルオフィスはテレワークを行う環境が整っており、さらに、駅から近く昼食をとることができる店も数多くある便利なロケーションなので、「場所を変えることで、気分転換して仕事をしたい」と思った時にも利用できると思います。
サテライトオフィスを見つけるには?
サテライトオフィスがそもそもどこにあるのか?それを知らないと、何も始まらないと思います。企業によっては、法人契約をしているサテライトオフィスがあるかもしれないので、確認してみるのもよいでしょう。
個人で契約する、あるいは都度費用を支払って使用することができるところもあります。東京都では、こういった「サテライトオフィス検索」サイトも提供していました。
だいぶ前にご紹介した「ビックエコー」も含まれていました。
一部のビジネスホテルなどでは、テレワークを対象とした宿泊プランやデイユースプランも展開しているようです。気になるホテルのWebサイトにアクセスする、あるいは、こういったサイトで検討してみるのもよいでしょう。
サテライトオフィスのエリアを東京だけではなく、全国・世界中を対象にすることもできます。こちら↓は、定額サービスですがお試しプランもあります。
働き方を変える方法はいろいろとありますが、働く場所をちょっとだけ変えてみるというのもよいと思います。今回は、そういったことを実感できた機会となりました。