退職エントリを書くならばおさえておきたいポイントとは

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この記事を書いた人
Nagami@Aldoni Inc.

事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年たずさわった経験を活かして独立。人事領域全般のコンサルティングを主な事業としているアルドーニ株式会社の代表。

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先週後半に某SES会社の採用担当の「退職エントリ」の投稿によって、Twitterではそれに関連するディスカッションで盛り上がっていました。私自身も、↓のようなツイートをしたところ、予想をはるかに上回って拡散されました。

上記以外にも、関連して「退職エントリー」などについてツイートしました。「退職エントリ」とは、「会社を辞める時にあれこれと振り返りつつ、今後どうするのか」といったことをnoteなどのブログ記事に掲載することだと理解しています。ここでは、「退職エントリ」について思うことを記載します。

最良の退職エントリ

そもそも、最も良い退職エントリとは・・・・

書かないこと あるいは 公開を限定すること

だと思います。不特定多数が読んでおり、そういった退職エントリそのものに対するとらえ方や、その内容に対しての感じ方は人それぞれです。そういったことをあれこれと考え始めると、最初から書かない方がよいかと思います。もし、退職エントリを公開するならば、社内SNS(SlackやYammerなど)やイントラネットなど、照会者がある程度限定されたところがよいでしょう。

また、内容については、在籍中に達成したことや今後のことなどにとどめ、在籍していた会社のネガティブな内容は控えた方がよいです。「会社を去るので最後に良かれ」と思ってのことなのかもしれませんが、実体験から鑑みて、そもそも去っていく人の「好き勝手な忠告」をまともに受け入れることなど無いと思っています。
本当に「良かれ」と思って発言しているならば、そもそも辞めずに自身が社内で行動に移せばいいはずです。残っている人は、(適当に)聞き流しているというのが実情だと思います。

覆水盆に返らず

退職する時点では辞める会社に対してネガティブな気持ちがあるかもしれませんが、時の経過とともに気持ちも変わってくることもあります。ところが、ネット上にアップロードしたものは、自分がその元記事を削除したとしても、何らかの形で残り続けています。
 
要するに「覆水盆に返らず」状況です。そういった「未来のこと」もちょっとだけ配慮して、退職エントリの内容や公開サイトを検討した方がよいと考えています。

人事担当者の退職エントリ

人事にたずさわっている方は、「退職エントリ」を書かない方がよいと思います。仮に書くとしてもその内容や公開範囲については、最大限の注意を払うべきでしょう。

インターネット上に公開された退職エントリは、「自分が辞めた会社に残っている社員も見ている可能性が高い」です。自分の会社にいた人事担当が、自分が在籍している会社についてネガティブなことを書いているのを読んで何を感じるのかは、容易に予想できることだと思います。

正当化は不要

辞め方やタイミングにもよりますが、会社を辞めることはキャリア形成において全く悪いことではないです。実際、私も何度か会社を辞めています。

ただ、会社を辞めるというのはどのように取り繕ったとしても、「その会社に対して何らかの不満がある」のが前提のはずです。何も不満・不足が無いなら辞めないはずです。そのため、退職することをいちいち「美化」・「正当化」する必要も無ければ、一時の感情に駆られてネガティブなことを記録・公開することも不要です。

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