先日、これは面白そう!と思ったセミナーに参加しました。S級HR主催の「反ティール組織①」です。
久しぶりにセミナーに参加します。#S級HR pic.twitter.com/pTB2UqqAg3
— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) February 5, 2020
緑色のぶ厚い「ティール組織」を読みはじめたはいいけど、いつの間にか「積読(つんどく)」になってしまった方もいらっしゃるでしょう。私も、そのうちの一人ですが(笑)、その背景も何となく理解できたセミナーでした。
セミナー中に「#S級HR」をつけてツイートしていたので、それをベースに所感をまとめたいと思います。
ティール組織は全ての組織体系の上位概念ではない
「インテグラル理論」をフレームワークとして、ティール組織が考えられたと理解している。また、ティール組織は体系化されていない。観測した結果が、そうだった。
#S級HR— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) February 5, 2020
観測した結果、「ある組織はティール組織の特徴」をもっていただけにすぎず、体系化されたものではないものだそうです。そのため、「こうしたらティール組織になれる」というものは無いです。
また、Teal組織は「Red組織、Amber組織、Orange組織、Green組織」の「上位概念」ではありません。
社会全体の中でどんな役割をもっているのか、といったことを語りだしたのが「ティール組織」。ティール組織が全ての組織体系の上位概念というわけではない。#S級HR
— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) February 5, 2020
「こうしたらティール組織になれるという手法はない」「組織を観測した結果、ティール組織だと判断したにすぎない」「3つの特徴:存在目的、自律、全体性」「ティール組織は”生命体”」#S級HR
— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) February 5, 2020
ティール組織に「レベルの低い人」はいらない
ティール組織として維持していくには、「レベルの低い」人はいれられない。あるいは、同レベルにそろえる。
フリー、フラット、オープンな組織文化の3つが必要。#S級HR pic.twitter.com/FLEdcBWSYY— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) February 5, 2020
高いレベルで結合していないと成り立たないのがティール組織で、そのためには「フリー」「フラット」「オープン」な文化が土台として存在していることが特徴のようです。
ティール組織の前提として、↑のTwitter画像にあげられている7つを仮説として紹介されていました。
よく、「コンサルティングファームはティール組織の例になりますか?」という質問が出てきますが、答えはNoだそうです。コンサルティングファーム内でも全ての情報が公開されていると言い切れるところはほとんど無く、役職が全く無いわけでもなく、業務に関する上司からの指示はあるからです。
教育・指導をしないといけないというのは、そもそもティール組織として成り立っていない。よく、コンサルティングファームが例とあげられがちだが、実際はそんなことはない。#S級HR
— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) February 5, 2020
目標達成のために無理をさせることはできないが、実力がなければ居場所すらないのがティール組織。メンバーそれぞれが自律的に動くということは、メンバーの動きや仕事が把握できないことにつながるので、高いレベルで結合できなかったら、単なる「カオス」です。
個々の経験・能力・知識が高いレベルでかみ合わないと、単なる個人商店の集まりになってしまう。#S級HR
— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) February 5, 2020
ティール組織は目的が達成されたら解散?
ティール組織は、組織全体の最適化をめざしている。効率的に対応する、目的共有をする(≒目的を達成したら、そこに居続ける必要がない)、成果の出し方は人それぞれ#S級HR
— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) February 5, 2020
目的を達成したら、その組織に居続ける必要もないというのがティール組織に所属する方々の考え方である。組織と人の在り方が今までとは正反対であり、目的達成のためのツールの一つに組織がある、といったことを、セミナー中でもおっしゃっていました。
個人がその組織に属することで生産性があがるのならば=個にとって、組織が目的達成の「ツール」だと思うような人ばかりではないとティール組織にはなりえない。#S級HR
— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) February 5, 2020
セルフマネジメントが行える人はティール組織でうまくやっていける
「セルフマネジメント:自分で仕事を見つけて自分で行って自分で評価する」ができること。#S級HR
— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) February 5, 2020
ティール組織でうまくやっていける人とはどんなコンピテンシーを持っている人でしょうか?それは、「セルフマネジメントができること」ではないかと思います。自分で仕事を見つけて、それを自分で実施し、評価して、改善して・・・の繰り返し。その中で目的を達成したら次に進もうとする人のことでしょう。
「つくろうと思ってできるものではない」ものがティール組織である。結果としてそういう特徴がみられたから、その組織はティール組織と評されている。この辺が理解できただけでも、成果の多いセミナーだったと思います。