企業における研修は集合研修だけではなく、動画も含むe-Learningなどによるオンライン学習も主流になってきています。また、集合研修とe-Learningを組み合わせた「ブレンディング研修」も取り入れられおります。近年では、オンライン動画による研修プログラムも導入されつつありますが、これらは全て企業の人材開発のためのツールとして使われていました。最近では、こういった「企業向け」のツールが気軽に使えるようになっております。そのうちの1つが・・・
Schoo(スクー)です。しかも、生放送配信を受講する場合は無料。そのため、ちょっと興味がある内容ならば、受講してみよう!という行動が取りやすいです。実際に、3回ほど生放送授業を受講してみたので、その体験をのべたいと思います。
「ハードルが低い」仕組みとなっている
Schooは開始するのに、とにかく「ハードルが低い」仕掛けとなっており、「まずはやってみよう!」と思う方が多いのではないかと思います。
メールアドレスをユーザーアカウントとして登録することもできるだけではなく、FacebookアカウントやYahoo!IDをユーザーアカウントとして使うこともできます。最近は、他のSNSアカウントと連動させて、ユーザーアカウントとして使用できるのが当たり前になっていますね。新たなユーザーアカウントを作ることに抵抗がある、そもそも覚えられない・・・なんていう時には便利ですよね。アカウント作成において「ハードルの低さ」が実現されています。
生放送授業以外の録画された授業を受ける場合は、月額980円の「プレミアムサービス」を申し込む必要があります。私はそこまで使いこなしているわけではないゆえ(笑)、現時点では無料会員のままです。しかし、ここの支払い方法もクレジットカード決済以外にも、「携帯電話料金とまとめて支払う」、あるいは、「LINE Pay」が選択できるようになっています。支払い方法に「ハードルの低さ」が用意されていました。
アカウントを作成すれば、PCやスマホアプリのどちらからでもアクセスできます。スマホからアクセスできるということは、外出先など場所を選ばずに授業に参加できることを意味しています。これは、学習環境における「ハードルの低さ」です。
実際に生放送授業を受けてみた
この2週間くらいの間に3回ほど、生放送授業を受けてみました。どの授業も平日夜に、1時間の授業でした。受講者が参加しやすい時間帯であるだけではなく、講師も現職で会社などに勤務されている方が多いからだと思います。私が実際に受講したのは以下のテーマです。
- HR Tech関連(2回)
- 大企業イノベーション(1回)
授業そのものはPCからでも、スマホアプリのどちらからでも参加可能です。私は両方で試してみました。全て自宅で受講しましたが、動画を照会するのに支障がないインターネット環境であれば、どこからでもアクセスできます。授業の内容によって、進め方は異なってきますが、プレゼンテーション、講師陣(Schooの事務局の方も含めると、各回3名~6名くらいはいる)のディスカッション、受講者からの質問やコメントに対する回答や補足といったもので構成されています。つまり、一方通行による講義ではなく、リアルタイムな状況も反映したライブ感もあります。
受講者は、実際の授業を受信しつつ、「チャット」「質問」「学んだこと」といったカテゴリーに応じたコメントを直接入力することができます。これはPCでもスマホアプリでも全く同じ機能が実装されています。
受講直後に、↓のようなツイートをしました。
いろいろな意見が伺えて、知的好奇心が満たされました!もっとHR Techを盛り上げていきたい^ ^
仮説:HRTechサービス開発者と考える、10年後の人事の姿 | @schoo_inc https://t.co/fLtKpoSn3J
— Nagami_Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) March 8, 2017
自宅から一人で参加していましたが、実際には集合研修やセミナーに出席したのと遜色がない「受講した感」がありました。E-Learningは、「受講した」という感覚が薄いという認識を個人的には持っています。しかし、そういったものは、Schooには無かったと思います。
今後期待すること
無料で使用しているので、少々申し上げにくいのですが、今後「こうなったらいいな」と思うことをあげておきます。
開催時間帯
生放送授業は、私が受講したもの以外も多くは平日夜に設定されているものばかりでした。これが平日の朝や休日の午前中といった時間帯にも設定されると、より学習の機会が増えるし、受講者も増えるかなと思います。上述したように、講師の都合もあるのでなかなか難しいとは思いますが・・・。そういう時は「プレミアム会員になって、録画された授業を受ける」ことを期待しているのでしょうね(笑)・・・。
スマホアプリとPCの完全機能統一
PCで授業に参加すると表示される項目のうち、いくつかがスマホアプリでは表示されていないものがありました。もちろん、それが無いことによって授業を受けるのに支障は出ませんが、やはり統一されている方がありがたいです。
それから、これは私だけかもしれませんが、スマホアプリからは受講履歴が全く照会できません。PCで見ると適切な受講履歴が照会できるので、データそのものが登録されていないということでは無いと思っています。
私は最近になってSchooの存在を知ったのですが、2011年からサービスを展開していたようです。Webサイトのタイトルが「Web業界で働くためのオンライン動画学習サービス」となっているので、元々はWeb業界に特化したサービスだったのが、だんだんとビジネス全般に授業の対象範囲が広がっていったのでしょう。今後も、気になる授業は積極的に受講していきたいです。