先日(12/6)に参加した「人事 to IT カイギ #3」のレポート第2弾です。前回は、第一部のラスベガスで開催された「HR Tech Conference & Expo 2017」のイベント報告の所感について記載しました。
今回はその続編。第二部です!
タレントプールとタレントコミュニティー
第二部は、HR Techサービス提供企業による人事課題の解決事例などのプレゼンテーションで、最初は株式会社タレントクラウドの寺師さんが登壇されました。Talent Cloudについては、以前も「まずコレ!」の5つのHR Techの一つとして記事で取り上げたことがあるので、詳細はこちらをご覧ください。
力をいれている「タレントプール(候補者母集団)」の機能だけではなく、最近では「タレントコミュニティー」機能による、企業とユーザー(潜在的候補者)が継続的なコミュニケーションをはかることができるにしているとのことです。「ふるいにかけない通年採用」を行うことによって、採用前から関係性を構築し、お互いの相性というかフィット感もはかることができます。
適性検査をあらゆる方向で活用
二人目は、株式会社Meta Anchorの山田さんです。「INOBER」という適性検査サービスを提供しているのですが、これは採用時だけではなく入社後の組織開発でも使用することができます。入社してから早期に社員が退職されると、それだけで企業にとっては大きな損出です。転職エージェントを使って採用していた場合は、500万円程度の損出とも言われています。その一方、採用時の適性検査が有効に活用されていない状況も、過去のご経験から痛感されていたようです。そこを一気に解決させるのが、INOBERというわけです。こちらも、「まずコレ!」の5つのHR Techの一つとして記事で取り上げております。
新卒採用のインターンにおけるグループ分けが以前よりうまくいった、活躍されている人材との比較、組織や上司との相性をはかるといった、INOBERを導入された企業による具体的なケースも出ているようです。
社内の課題解決を具現化
最後はFringe81株式会社の斉藤さんです。ピアボーナス(同僚に送りあう成果給)に関する「Unipos」というサービスを提供しています。こちらも、今年8月に別のセミナーに参加した際に伺ったことのあるものです。
今回は、なぜこのサービスが世の中にリリースされたのか、という社内事情を知ることができました。
会社規模が50人をこえたときに、ピンチを救った人やビジネスに貢献した人が誰なのか見えにくくなったため、「発見大賞」という社内MVPを設けて月間で表彰していたようです。ところが、1ヶ月近く前のことは覚えていないことが多いし、フィードバックはすぐにほしい!ということをきっかけにUniposが開発されたようです。
これをきっかけに、今まであまり表面に出てこなかった「ヒーロー/ヒロイン」が明らかになってくるだけではなく、「フィードバックがうまい人」が現れたようです。そういった社内環境の長期的な改善が、エンジニア離職3年8ヶ月0名につながったとのことです。
懇親会も出席
正直あまり得意とはいえない懇親会ですが、今回は登壇者全員と面識があるということで、ハードルを感じることなく参加して何名かの方と話すことができました。最初の第一歩がふみだせないけど、その後は何とでもなる・・・ということはわかってきました(笑)。
今年は、HR Tech関連のセミナーやイベントに多く参加したなぁと思います。それによってできたつながりもあるし、私自身も多くの知識を得ることができました。これからも継続していきます。