本日(5月6日)からATD ICE <International Conference and Exposition>(以下、ATD2018と記載)がサンディエゴで開催されます。例年5月中旬から下旬に開催されるのですが、今回は上旬、しかもGW直後とちょっとだけ前倒しのようです。昨年のアトランタで開催されたATD2017に参加しましたが、あっという間に1年経過したとは・・・。
今回は、毎年ATDに参加されているエキスパートな方、初めてATDに参加される方、毎年気になっているけど結局、日本でどこかの研修会社が開催する「報告会」にしか出たことがない・・・といった方など、ATDに興味がある方々を対象に、今年のATDで気になるところを勝手に記載したいと思います。
日本からの参加者
今まで3回(2013年・2015年・2017年)ATDに参加したことがあります。初回(2013年)はあまり感じなかったのですが、昨年は会場内にいると結構、日本人をみかけたし日本語も聞こえてきました。実際、昨年はアメリカ以外の国からの参加者人数(海外からの参加者人数)の第2位が日本でした。
今回も日本からの参加者は多そうです。私の周囲でも何人か参加される方がいらっしゃるし、さらに「デリゲーショングループ」とよばれる「グループでの参加」も日本からは7社/団体が掲載されていました。それ以外にも個人で参加される方もいらっしゃいます。会期の最終日に国別参加者数も発表されるので、その結果を待ちたいと思います。
<追記:海外からの参加者数について>
オバマ前大統領のスピーチ
昨年の早い段階から、3回行われるGeneral Sessionの1つが前アメリカ大統領のBarack Obama氏が登壇されることはアナウンスされていました。今年の参加者の中には、これを最大の目的にされている方もいらっしゃるでしょう。
General Sessionの3人のスピーチは、それぞれが話す内容の土台というかテーマが緩やかに統一されていることが多く、そこから、「(団体としての)ATDが何を伝えたいのか」というメッセージを読み取ることができます。
オバマ氏も含む3名からどんなメッセージが発信されるのか楽しみです。
マイクロラーニング関連のセッション
昨年のATD2017でも取り上げられ、私もこの記事で何度かテーマとしたことがある「マイクロラーニング」については、今年も多くのセッションが予定されています。
セッションサーチ機能を使って「Microlearning」と入力したところ、INSTRUCTIONAL DESIGNトラックを中心に17セッションが検出されました。INSTRUCTIONAL DESIGNは、研修そのものをどう設計するのかということがテーマなので、マイクロラーニングについて取り上げたセッションが多いのも納得です。
予想ですが、「マイクロラーニングとは何か?なぜ注目されているのか?」という入門的なセッションから、「実際に導入したケースの紹介」といったセッションまで様々なものがあると思います。この辺は参加された方からのレポートに期待したいです!
セッショントラックの傾向
これはあれこれ予測するよりも、実際にカウントしたものをもとに意見を述べたいと思います。
かつて人材開発界隈では話題となり多く取り上げられていた、「研修の成果・効果をどう測るのか」がテーマである「LEARNING MEASUREMENT & ANALYTICS」の数が少ないのが印象的です。私もATDに参加するとこのトラックのセッションに数多く出席していました。研修で学んだこと・気づいたことが、ビジネス上でどう活かされたのかという成果を測定するのは当たり前になったということなのでしょう。
Track (種別) | 数 |
CAREER DEVELOPMENT | 20 |
GLOBAL HUMAN RESOURCE DEVELOPMENT | 17 |
GOVERNMENT | 6 |
HEALTHCARE | 10 |
HIGHER EDUCATION | 4 |
INSTRUCTIONAL DESIGN | 40 |
LEADERSHIP DEVELOPMENT | 49 |
LEARNING MEASUREMENT & ANALYTICS | 16 |
LEARNING TECHNOLOGIES | 45 |
MANAGEMENT | 13 |
SALES ENABLEMENT | 14 |
SCIENCE OF LEARNING | 28 |
TALENT MANAGEMENT | 29 |
TRAINING DELIVERY | 34 |
Total | 325 |
ワシントンDC→デンバー→ロス
<2019年4月8日追記>
ATD2019に参加します!
<2018年6月23日追記>
東京で開催された「ATD2018報告会」に出席したことを記事にしました。