ATD2018の気になるところを勝手にピックアップ。現地からの情報もお待ちしています!

ATD
この記事を書いた人
Nagami@Aldoni Inc.

事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年たずさわった経験を活かして独立。人事領域全般のコンサルティングを主な事業としているアルドーニ株式会社の代表。

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本日(5月6日)からATD ICE <International Conference and Exposition>(以下、ATD2018と記載)がサンディエゴで開催されます。例年5月中旬から下旬に開催されるのですが、今回は上旬、しかもGW直後とちょっとだけ前倒しのようです。昨年のアトランタで開催されたATD2017に参加しましたが、あっという間に1年経過したとは・・・。

ATDに参加しようと思っている方が最初にチェックしてほしいレポート記事
ATD(人材育成国際会議)に参加することを検討している方、あるいは、実際に参加したけど他の人はどのように感じたのかを知りたい・・・という方を対象に、今年5月に参加したATD2017に関連する記事をまと.....

今回は、毎年ATDに参加されているエキスパートな方、初めてATDに参加される方、毎年気になっているけど結局、日本でどこかの研修会社が開催する「報告会」にしか出たことがない・・・といった方など、ATDに興味がある方々を対象に、今年のATDで気になるところを勝手に記載したいと思います。

ちなみに、私はATD2018には参加しません。日本からもきっと多くの方が参加するはずなので、現地からの情報やトレンドなどはそういった方々のレポートで情報収集します。また、情報もお待ちしています!!

日本からの参加者

今まで3回(2013年・2015年・2017年)ATDに参加したことがあります。初回(2013年)はあまり感じなかったのですが、昨年は会場内にいると結構、日本人をみかけたし日本語も聞こえてきました。実際、昨年はアメリカ以外の国からの参加者人数(海外からの参加者人数)の第2位が日本でした。

ATDに参加した際の1日の過ごし方。結構、タイトなスケジュールをこなしています
アトランタで開催されているATD2017に参加しました。本日(現地:5月24日)、最終日をむかえ、先ほどツアーメンバーとの打ち上げ会を終えたところです。明日、日本への帰国便に搭乗します。セッションの内.....

今回も日本からの参加者は多そうです。私の周囲でも何人か参加される方がいらっしゃるし、さらに「デリゲーショングループ」とよばれる「グループでの参加」も日本からは7社/団体が掲載されていました。それ以外にも個人で参加される方もいらっしゃいます。会期の最終日に国別参加者数も発表されるので、その結果を待ちたいと思います。

<追記:海外からの参加者数について>

ATD2018でのオバマ氏の基調講演。同じ講演を聞いても影響を受けるポイントは人それぞれ
サンディエゴで開催していたATD ICE2018も無事に終了したようです。会場の様子は、参加している方からのSNSへの投稿やATDのサイトからうかがうことができました。 日本は第3位 前回の記事にて取.....

 オバマ前大統領のスピーチ

昨年の早い段階から、3回行われるGeneral Sessionの1つが前アメリカ大統領のBarack Obama氏が登壇されることはアナウンスされていました。今年の参加者の中には、これを最大の目的にされている方もいらっしゃるでしょう。

General Sessionの3人のスピーチは、それぞれが話す内容の土台というかテーマが緩やかに統一されていることが多く、そこから、「(団体としての)ATDが何を伝えたいのか」というメッセージを読み取ることができます。

オバマ氏も含む3名からどんなメッセージが発信されるのか楽しみです。

マイクロラーニング関連のセッション

昨年のATD2017でも取り上げられ、私もこの記事で何度かテーマとしたことがある「マイクロラーニング」については、今年も多くのセッションが予定されています。

<ATD2017>Microlearning(マイクロラーニング)は学習方法の一つ。高速にPDCAサイクルを回し続けることが最重要
アトランタで開催されていたATD2017も終了し、私も昨日(5/26)帰国しました。今回は事前の準備も、(私としてはしっかりと)行っていたこともあり、充実かつハードな4日間でした。現地での滞在様子はこ.....
マイクロラーニングを具現化するための4つの軸。コンセプトだけではなく、業務でも活用できる仕組みとは
一つのサービスを開発し、世の中にリリースすることによって変化することもあります。例えば、LINEやiPhoneは、それによって人々のライフスタイルそのものに影響を及ぼしたとも言えるかもしれません。しか.....

セッションサーチ機能を使って「Microlearning」と入力したところ、INSTRUCTIONAL DESIGNトラックを中心に17セッションが検出されました。INSTRUCTIONAL DESIGNは、研修そのものをどう設計するのかということがテーマなので、マイクロラーニングについて取り上げたセッションが多いのも納得です。

予想ですが、「マイクロラーニングとは何か?なぜ注目されているのか?」という入門的なセッションから、「実際に導入したケースの紹介」といったセッションまで様々なものがあると思います。この辺は参加された方からのレポートに期待したいです!

セッショントラックの傾向

これはあれこれ予測するよりも、実際にカウントしたものをもとに意見を述べたいと思います。

かつて人材開発界隈では話題となり多く取り上げられていた、「研修の成果・効果をどう測るのか」がテーマである「LEARNING MEASUREMENT & ANALYTICS」の数が少ないのが印象的です。私もATDに参加するとこのトラックのセッションに数多く出席していました。研修で学んだこと・気づいたことが、ビジネス上でどう活かされたのかという成果を測定するのは当たり前になったということなのでしょう。

Track (種別)
CAREER DEVELOPMENT 20
GLOBAL HUMAN RESOURCE DEVELOPMENT 17
GOVERNMENT 6
HEALTHCARE 10
HIGHER EDUCATION 4
INSTRUCTIONAL DESIGN 40
LEADERSHIP DEVELOPMENT 49
LEARNING MEASUREMENT & ANALYTICS 16
LEARNING TECHNOLOGIES 45
MANAGEMENT 13
SALES ENABLEMENT 14
SCIENCE OF LEARNING 28
TALENT MANAGEMENT 29
TRAINING DELIVERY 34
Total 325
HR Techの一つでもある「LEARNING TECHNOLOGIES」トラックが、人材開発の中心的なテーマでもある「LEADERSHIP DEVELOPMENT」の次に多いのは、やはりトレンドと言えそうです。私は9月に「HR Technology Conference & Exposition 2018」に参加しますが、そこで取り上げられるものと重複する部分もあれば、人材開発の視点からのテクノロジーについてのセッションもあるでしょう。
 
具体的には「モバイルラーニング」や「バーチャルラーニング」の実例や、導入におけるテクニカル・オペレーショナルなアプローチ方法は、ATDならではのものではないかと推察します。

ワシントンDC→デンバー→ロス

来年以降の日程と開催地も既に公表されています。2019年から順番にワシントンDC 、デンバー(2020年)、ロサンジェルス(2021年)とのことです。時期は、いずれも5月下旬と例年と同じ時期のようです。今年の様子をふまえてですが、来年のワシントンDCは参加しようかな。  
ATD2018のWebサイト公式ガイドブックを参照して記事を書いています。
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