以前、「転職活動でエージェントにお世話になるなら、ここは気を付けたほうがよい」というテーマで記事を書きました。今回はそれに関連して(?)、こんなエージェントがいました!という実体験について述べたいと思います。
何名かの候補者を集めるだけが目的
独立してから1か月半くらい経過しておりますが、最近、何度かエージェントから電話やメールにて連絡をいただいております。具体的な人事ポジションの案件があるから、というのが主目的です。
会社を退職する際に、懇意にしていたエージェント(というより担当者)には、「独立する」ことを話しました。それ以外に、他エージェントの「登録者」として記録が残っているようです。そのため、最近コンタクトを取ってくる方は、(名前も知らない)直接お会いしたことが無い方が多いです。
電話がかかってきた場合は、「今は転職するつもりは無い」「メールでジョブディスクリプションを送ってくれれば、拝見します。興味あれば改めて連絡します」と答えます。この回答、若干言葉は足りないかもしれませんが、ウソはついていません(笑)。でも、たいていはこの程度の回答で、あっさりと引き下がるエージェントがほとんどです。現状や私のキャリアに対する考えなどを聞かれることもなく、一度会いましょうとも言われない。もし、私がエージェントなら、こういう機会をきっかけに直接お会いして、今後につなげようとするけど・・・。
私の電話番号しか知らないということはなく、メールアドレスなども掌握しているはずです。しかし、こういった電話の後、メールが送られることもほとんど無いです。ま、最初に「転職するつもりは無い」と答えているからだろうけど(笑)。これは、間違いなく企業側に「3名くらいの候補者を提出するための、「玉」にしたいだけで、こちらのキャリアなど考えていないだろうな」と思っています。
候補者について自分で調べない
私は、今でも転職Webサイトに登録したままの状態です。現在は使ってないので、こちらのプロフィールなどはアップデートしていません。そのため、いまだに8月末に退職した会社の社員のステータスのままなので、そういったサイト経由で連絡をいただくこともあります。
ところで、エージェントの方々というのは、候補としようとする方について、事前にFacebookやLinkedInなどのSNSを確認したり、Googleなどで名前を入力して検索することはしないのでしょうか?ちょっと調べればわかることは多いと思うのですが・・・。
具体的な案件については直接お会いしてから
スカウトメールにて、「具体的にご紹介したい案件があるのですが、トップシークレット事項なので、直接お会いしてから話せればと思います」といったアプローチに対しては、100%何も返信しません。会社員時代にこういったアプローチをきっかけに何度か会ったことがあるのですが、「それって会う前に、(私の)意向からずれているってわからないのか?」と言いたくなるくらい、私の意向とかけ離れたものであることが多かったのです。「ビズリーチ」などのWebサイト経由なので、私の「希望事項」も表記されています。その辺は全くチェックせずに、職歴などの検索でヒットしたからスカウトメールを送ったとしか思えないです。
仮に、そのコンタクトに応じて会ったとします。会ってから会社名やポジション概要を伺うことになるのですが、それは事前にメールや電話でお知らせしていただいてから会うのと、何が違うのでしょうか?日程や時間を調整して会ったのに、「最初に言ってくれれば、双方に徒労に終わることはなかったのに」ということが何度かありました。変に「もったいつける」エージェントの持っている情報に対して、「知らなくて損した!」などということは無いと確信したので、こういう回りくどいアプローチをしてくるのは避けています。
会いたい一心で連絡をしております
そういった事情で、特に返信などもしないと何日かしてから、「会いたい一心で再度連絡をとりました」という文言がはいったリマインドメールを、受信することも何度かありました。朝6時台に。この文言は、間違いなくテンプレートとなっていて、それをそのままカスタマイズしないで使っているんでしょう。自動送信だとしたらあえてその時間に設定する必要性を感じないし、自分でボタン押して送っているんだとしたら、そこまで早朝にそんなことしなくても・・・と思ってしまうのは私だけでしょうか(笑)?
企業側の案件に備えて候補者開拓につとめること
ここからは私見ですが、エージェントは紹介料を支払う企業の方だけをみて動いているところが多いです。だから、企業側の動きが鈍くなると、それにあわせるようにエージェントから候補者への連絡もフェードアウトしていくことがあります。要するに、「企業の採用代行会社」になっているだけのところが多いと思っています。
転職を検討している人を常に開拓し、何かあった時にすぐに紹介できるだけの人材プールを持つことにつとめているエージェントはまだまだ少ないと思います。そして、そういうエージェントに、転職を検討している方が集中するのも事実です。長期的な付き合いをしていれば、仮にその方が転職したとしても、同僚や友人が転職を検討している時に紹介したり・・・とつながりは継続すると思いますが、実際はどうなんでしょうか?
<2016年10月17日追記>
Facebookにて記事掲載を告知したところ、エージェントの方から、
「自分達の介在価値とはどういうことなのか?」がわかっていないで業務に従事している方が多いからです。
というコメントをいただきました。確かにおっしゃるとおりです。企業は自社Webサイトに採用情報を掲載できるのに、あえて非公開案件として紹介費用が発生するエージェントに、人材サーチを依頼しているのは何故でしょうか?ここを理解していることが肝要ということなのでしょう。
企業からの案件に対して、ビズリーチなどの転職Webサイトで検索し、会ったことも無い人を「スカウト」するだけでは、エージェントとしての価値は発揮されにくいと思います。それならば、募集企業がそういったサイトを使って検索して、「候補者」に直接アプローチすれば手っ取り早いはずです。企業は、それ以上の「何か」をエージェントに求めているのは、私も事業会社に在籍していた際に実感しています。
一方、エージェントに対する転職候補者の応対にも、全く非が無いとは言えません。ただ、最初からそうだったわけではない方がほとんどでしょう。転職検討者としての私の経験になりますが、当初はかなり丁寧に対応していたと自負しています。「エージェントからのスカウト」に対して、「それなりに評価されているから、お声がかかった」と理解し、むしろ誇りに思っていました。
しかし、実際にはそういう要素よりも、「職務要件から検索した人数合わせ」だったのかなと思わざるを得ない「スカウト」が多かったので、行動・対応が変わっていきました。さらに、一部のエージェントからは「あなたにとって興味のない案件が送られてきたら、それは(返事もせず)無視してください」と言われたこともあり、そういうものなのだろうという「割り切り」の気持ちが出てきたのも事実です。
<追記終了>