同僚や上司などから業務上のフィードバックを受けたら、その内容をどのように今後に活かしていくのかを検討するのが「基本」だと思います。ただし、抽象的なフィードバックをされた場合は、その限りではありません。そういった時にどうすればよいのかを考えてみたいと思います。
どういうコメントが抽象的なのか?
そもそも、どういうコメントが「抽象的」なのでしょうか?「役にも立たないフィードバック」としてはこんなものがあります。(過去の実例も含む(笑))
- ありえない
- リーダーシップに期待
- ちゃんとして
このような中途半端なネガティブフィードバックなら不要です。これらはフィードバックではなく、単に感情に任せて発言した単語にすぎないのだろうと認識しています。もちろん、これらの言葉の後に、具体的な内容が続いていれば意味のあるフィードバックになるでしょう。
「何がどうしてありえない」のか、「どういう行動をとることを期待している」のか、「何ができていないのが問題なのか」といったことは補足することなく、ただ感情にまかせて言っているだけでした。いずれも「それを言われて不愉快な気分になっただけで、何をどうすればよいのかは全くわからない」ということが共通しています。
どうすればよいのか?
では、上記にあげたような「フィードバック」をもらった場合、どのように対処すればよいでしょうか?その時の状況などによって選択は変わってきますが、参考にしてもらえればと思います。
掘り下げる・確認する
まず最初に行うのは、具体的な内容を聞き出すために「掘り下げる・確認する」ことです。具体的には、質問することです。「どういう点があり得ないと思っているのでしょうか?」「何についてちゃんとすればよいのでしょうか?」といったように、発言した本人は「既に認識・伝わっている」と思っている「主語や主題」について、確認することです。
こういった質問をしたことで具体的な内容が返ってくれば、それに関してのディスカッションなり対応策について話し合うあるいは行動に移せばよいだけです。
スルーする
状況によっては、そもそも掘り下げる内容など存在しないことが明確であるケースもあるかもしれません。そういった場合、あるいは、何らかを質問してもまともな返答が得られなかった場合は、スルーしてもよいかと思います。
感情的になって発しただけなのかもしれません。そもそも具体的な内容をフィードバックできるほどの知識などが無い領域にもかかわらず、発言しているだけのこともあります。
どのような発言をするのかは発する側の自由ですが、それに対してどのように反応するか/反応しないかは、受け取った側の自由です。仮に上司など上席の立場の方からの発言だったとしても、その辺は問題ないでしょう。
そもそもフィードバックとは?
今回ご紹介したようなケースにあってしまったら、それは不運だと思って気持ちも切り替えた方がよいです。ただ、本来のフィードバックとは↓の記事にあるようなものだと思います。こちらを参考にしていただければうれしいです。