現時点では過渡期のリモートワークは組織のプロフェッショナル化を促進させる

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この記事を書いた人
Nagami@Aldoni Inc.

事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年たずさわった経験を活かして独立。人事領域全般のコンサルティングを主な事業としているアルドーニ株式会社の代表。

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先日「環境にとらわれない企業文化と資産を創り続ける」というタイトルのオンラインセミナーに参加しました。通常時ならば、きっとどこかの会場で開催されていたはずだが、オンラインなのでかえってスケジュール調整がしやすいのがありがたいです。

橋下徹氏はテレビではよくおみかけするものの、このテーマでどんなことをおっしゃるのか楽しみでした。なにせ、政治でもなければ法律の話でもないわけだし。

オンラインセミナーで伺ったことの一部をご紹介しつつ、それに関連する内容・意見を紹介します。

これからはメンバーがプロ化する

橋下氏は「自分の話すことはかなり極論ですが」と前置きした上で、「これから求められる会社とは、メンバーのプロフェッショナル化」であると述べておりました。組織は

プロ集団←→仕事集団

この2つに分類され、「仕事集団」とは従来の「組織内の人間関係に束縛される」部分が高い組織のことを指しています。一方、「プロ集団」とは「仕事の成果・効率性」を重視している組織であるという定義です。これからは、「組織内の人間関係にとらわれることはなくなるし、そこに固執すると淘汰されていく」というのが意見です。

人事界隈でも言われていることをズバリとおっしゃっていた

リモートワークはプロ化集団を促進させる

いわゆる「ライフワークバランス」とは、仕事とプライベートの時間配分ではなく、仕事とプライベートを明確にわけることを意図しているとおっしゃっていました。リモートワークを取り入れることで、仕事関係の人間関係が「そぎ落される」ので、プロ化集団をつくるには、リモートワークを取り入れることが効果的とのことです。

これによって、組織の在り方が大きく変わっていくだろうと思います。同一企業に在籍している中で、組織のプロ化という変化をむかえるかもしれません。あるいは、所属する企業を変えることで環境を変える=転職することによって、既に組織としてプロ化したところに入ることもあるでしょう。

転職のタイミングが好況時とは限らない

転職する場合、ターゲットとしている企業が採用活動を行っているのかどうかが前提です。それは、世の中の景気に左右される部分もあります。景気が悪くなると、好景気の時期と比較すると採用を控える企業も増えてきます。ただ、自分が転職を検討している/転職したい時が常に景気がよいかどうかはわからないし、「景気がよくなるまで待つ」べきなのかどうかは置かれている環境によって人それぞれだと思います。

つまり、不景気な時に転職を考えることも十分にありえることです。その際は、こちらの記事↓も参考にしてみてはいかがでしょうか?

不況時代の転職活動の進め方(2020年版)|もなき(森尚樹) / カナダ🇨🇦暮らしの転職&留学エージェント
お疲れ様です。もなきです。 都内で転職エージェントをしたり(毎月5人限定)、スタートアップ企業の採用のお手伝いをしたり、採用に加速をつける動画制作支援サービスの「ストリク」を運営したりしています。 も.....
2020年5月5日:参考記事を変更しました。(こちらの方が私の考えにより近いため)

また、こちらの過去記事では在籍中の転職活動ならではの留意点もまとめています。

在籍中に転職活動をするなら、これだけは押さえておきたい3つのこと
会社に在籍したまま転職活動を行うことは、もはや普通のことでしょう。退職してから集中的に転職活動を行う方もいらっしゃいますが、それに伴う経済的・精神的なプレッシャーも考慮すると、個人的には在籍しながら転.....

「改革」は権限をもっている人が変えていく

一方、「同一企業に在籍している中で、組織のプロ化という変化をむかえる」のではなく、自分自身が「変化させる」役割を担うかもしれません。いわゆる「改革」です。橋下氏いわく、「改革は権限をもっている人間が変えていくしかない」とのことです。すなわち、

  • 権限と責任を明確化する
  • 反対意見もききながら、しっかり決定をする

この2つが重要です。

「わからないから判断できない」と平気で言う上層部がいますが、そういう方は退いてもらったほうがよいでしょう・・・
「改善」であれば関係者の意見をきいて調整する中で実現は可能です。しかし、「改革」の場合は、その手法だと全く通用しないとおっしゃっていました。

リモートワークは過渡期である

今は過渡期なのかもしれません。そのせいか、リモートワークでオフィスにいない社員を「監視」するような手法・ツールが開発される流れも一部にはあります。そういったものは、時間が経てば淘汰されていくはずです。「そこにいることが重要」ではなく、どれだけ成果を出したのかを評価することが中心となっていくでしょう。
リモートワーク環境下においても生産性を落とすことなく業務を遂行する、ということは当たり前のことになるだろうと思います。今回は外部要因によって、一気に加速されたとも言えるでしょう。

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