<ATD2019>参加するセッションの素案を作りつつ、人材開発のトレンドを予測する。今年は・・・?

ATD
この記事を書いた人
Nagami@Aldoni Inc.

事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年たずさわった経験を活かして独立。人事領域全般のコンサルティングを主な事業としているアルドーニ株式会社の代表。

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1月の記事で告知したATD2019もいよいよ来月中旬となりました。そのため、どのセッションに参加するのかを検討しはじめました。もちろん、直前(場合によっては期間中も)に変更することも十分にありえるのですが、何も計画しないというのはあり得ません。

前回(ATD2017)参加した際のセッション選定の方法が、「理想と現実」のバランスを程よくおさえたものだったので、今回もこの手法を用いました。

3分で理解できるATD。どのセッションに参加するのか素案をつくったら、当初の予定と全く異なる結果に・・・
来月のATDまであと1ヶ月くらいとなりました。私もそろそろ枠ごとにどのセッションに参加するのかを決めようと思い、時間を見つけて何回かにわけてスケジュールを立てていました。どのように決定していったのかと.....

「ATDって何?」という方はこちら↓の記事をご覧ください。

3分で理解できるATD。人材開発にたずさわっているなら、ATDを知らなければモグリかも
毎年5月にアメリカで開催されるATD ICE <International Conference and Exposition>のイベント構成やセッションの種類、参加方法といった最初におさえておきたいATD-ICEの全体像を記載しています。

今年のメイントラックは4つ選定

今回は12種類のトラックにわかれていました。年によってトラックの種類が若干変わります。例えば、2017年に「Human Capital」と呼ばれていたものが、昨年からは「Talent Management」となっています。

  • Career Development
  • Global Perspectives
  • Instructional Design
  • Leadership Development
  • Learning Technologies
  • Learning Measurement & Analytics
  • Management
  • Managing the Learning Function
  • Sales Enablement
  • Science of Learning
  • Talent Management
  • Training Delivery
このほかにインダストリートラック(専門業界向けトラック)として、「Government」「Healthcare」「Higher Education」があります。
ラーニングトラックの定義を参照すると同時に、「経営に資する人材開発」「テクノロジーも含むトレンド」「研修以外の手法」に関して今回はフォーカスしようと思った結果・・・
  • Leadership Development
    • 戦略を推進し、タレントを育成し、強固なグローバルフレームワークをつくるリーダーに関するトレンドやトピック
  • Learning Technologies
    • 将来のワークフォースを開発するための、技術的ツール・プラットフォーム
  • Managing the Learning Function
    • トレーニング以外のソリューションに関するアプローチ
  • Talent Management
    • 組織におけるタレントや従業員のライフサイクルに関するトレンドやトピック
上記の4つのトラックを中心に、参加するセッションを選定することにしました。

1枠に対して2つから5つの候補

次にこの4つのトラック毎にセッションを確認し、「これは気になる・参加してみたい」と思ったものにチェックを入れました。ここでは、前回(2017年)と同様にSession Search機能とATDアカウントを持つことで「お気に入り」が管理できるようになっているので、それらを活用しました。

そうやって抽出した「気になる」セッションを、今後は各日・時間枠ごとにエクセルシートに展開しました。この後、各日・時間枠ごとにどのセッションに参加するのかを決めるのですが、それ以外のものは「予備」となります。セッションキャンセルになった時の代替や、「本命」のものをよくよくチェックした結果、これは止めて別のセッションに変えようかな・・・と思った時の候補になります。この辺のプロセスは前回(2017年)と全く同じです。

1つの枠に対して、2つから5つの候補があがりました。5つって・・・。

ここから、具体的にどのセッションに参加するのかを決定しました。この時に「この3つから選ぶならこれかな」というように、自分にとっての関心の強弱がはっきりしていれば問題ありません。しかし、「どれも甲乙つけがたい」といった時は、「一対比較」を使って選択しました。

クリエイティブシンキングのためのフレームワーク。3分でわかる一対比較
先日(8月3日・4日)受講したクリエイティブシンキングセミナーにて学んだフレームワークを、何回かにわけてご紹介しようと思うシリーズ(←いつの間に!)の第3弾です。今回は一対比較を取り上げます。考え方と.....

2つのトラックに偏った傾向

その結果、現時点(2019年4月8日)では以下のように、「Managing the Learning Function」と「Talent Management」にだいぶ偏った選定となりました。300以上のセッションが開催されるのに、最大で14個のセッションしか出席できないので、それはそれは「厳選」です(笑)。

  • Leadership Development:2つ
  • Learning Technologies:1つ
  • Managing the Learning Function:6つ
  • Talent Management:5つ

「Learning Technologies」が「LMSが有益かどうか」「AR/VRを具体的に研修にどう取り込むか」といったテーマが多く、確かにそれも興味はあるけど、それよりも他のセッションを聴いてみたい、と思うことが多かったです。

まだ、セッションマテリアルをアップしているセッションは無かったので、これから資料がアップされ、内容を確認した結果次第で、上記の予定は変える可能性は高いと思います。セッションマテリアルが事前にアップされることで、どんな内容なのか多少は想像できるのでとても助かります。

信頼構築・メンター・回復力

セッション選定をしている中、概要をチェックしていると「信頼構築」「メンター」「回復力」という単語を何度も見かけました。この辺が今回のATDのトレンドなのかもしれません。その辺は、現地で確認したいと思います。また、現地に行かれる方は是非とも、会場で情報交換しましょう。こちらから連絡のほどお願いいたします!(フォームは最近、進化させました)

*画像は私が撮影した2017年ATDの一コマです。

<ATD2019のレポート>

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<ATD2019に関する準備記事>

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