弊社の決算月は1月。そのため、3月末(休日の関係で4月1日が期限)までに、決算および確定申告を行う必要があります。個人事業主時の確定申告は、「マネーフォワードクラウド確定申告」で確定申告書を出力して、添付書類とともに税務署に提出すれば終わりでした。日ごろから、発生費用・報酬の仕訳登録を行っていれば、自動的に必要な書類も作成できました。
法人化して初の決算処理については、そんな簡単にはいかなかったのですが、結果的にはツールを使って自力で対応できました。
今回は決算処理について取り上げたいと思います。
「全力法人税」を使用
↓の記事でも取り上げておりますが、調べた結果、「マネーフォワード会計」のデータ取込機能もある「全力法人税」を使ってみようと思いました。
アカウントを作成して、必要事項を登録→マネーフォワード会計のデータを取り込んで、画面に表示されている内容に従って、データを修正したり追記するだけで・・・完了!このサイトのヘルプや、「全力法人税」を使って決算処理を行った方のブログがとても役立ちました。
ここまでは無料。
役所に提出するための書類は、PDFファイルが照会・ダウンロードできるのですが、ここからは有料です。できあがったファイルは20以上。正直なところ、無料の範囲だとほとんど意味はないと思います。そういうわけで、課金。PayPalで支払うと、即時にファイルダウンロードが可能となります。
ダウンロードして改めて確認しました。
これは、自力では作成できない
そんな感じの見たことない項目名称と数字の羅列。これをゼロからつくるとしたら、そもそも何を記載すればよいのかが全くわからん・・・。
マネーフォワード会計の次年度繰越
全力法人税によって、納付すべき税金(国税:法人税・地方法人税、地方税:法人都民税・事業税・地方法人特別税)の金額も算出されるので、それを未払金計上の仕訳を作成したうえで、次年度繰越処理を行います。マネーフォワードは個人事業主の時から使っていたので、多少操作内容が異なっていてもすぐに対応できました。
また、決算書もすぐに出力できるようになっているので、自力で行っているというよりツールを使って作業をしているだけです。こうやって自分がやってきたことを会計の視点からまとまってみることができるのは、感慨深いものがあります。
地方税の納税
2月下旬に中央都税事務所から納付書類一式が送られてきました。同封されている書類はほとんど使用することなく、「全力法人税」で出力した書類で提出用と控用の2部を作成しました。都税事務所はオフィスから歩いて10分程度のところにあるのと、納付書を発行してもらう必要があるので、直接提出することにしました。
提出はあっという間。その後、納付書を発行してもらうことも含めて、10分もかからなかったと思います。
納付書が必要なのは、クレジットカード決済を行うため。こちらのサイトから納付処理を行うのですが、そのためには納付書に記載されている「納付番号」が必要だったからです。
国税の納付
地方税の対応が全て終わった3月初旬に、京橋税務署から納付書類一式が送られてきました。こちらは、都税事務所よりもかなり書類の枚数が多いし、正直見たこともないフォーマットのものもあったので、Google先生を活用し、さらに税務署にも電話で確認しつつ、最終的に何を提出すればよいのかを明確にして、書類を用意しました。
- OCR入力用別表1
- 「確定申告書」(別表XXシリーズ)
- 適用額明細書
- 法人事業概況説明書
- 勘定科目内訳明細書
- 決算報告書
- 貸借対照表(B/S)
- 損益計算書(P/L)
- 株主資本等変動計算書
- 販売費及び一般管理費の明細
- 個別注記表
決算報告書はマネーフォワード会計から出力し、それ以外は全て全力法人税で作成できます。こちらも提出用と控用の2部を作成し、さらに控え返信用封筒(宛先記載+切手貼り付け)を同封して、簡易書留で税務署に送付しました。
国税の場合、納付書もあわせて送られてきていたのでそれを使って、クレジットカードにて納付をおこないました。都税とは異なり、こちらのサイトです。
あとは、国税の控えが返送されれば完了です。(←2019年3月13日追記:無事に受領しました)第1期は税理士に頼らず、全ての会計処理を自分で行いました。そのおかげで、今まで疎かった会計周りについてもかなりわかるようになったと思います。少なくとも会社の決算処理もできたゆえ、多少のアドバイスはできるので、その際は是非に。
<2019年9月16日追記>次年度に発生する中間申告の対応について記事にしました。