今週日曜日(9/16)に、ラスベガスから無事に帰国しました。9/15は朝3時半に起きて、ラスベガスからロサンゼルスまで飛んだあと、5時間くらいの待ち時間を経て成田便に。あまりに朝が早かったためか、成田便では隣の(知らない)方が座った後に寝落ち。気が付いたら、既に最初のドリンクサービスが終わっている状況でした(笑)。
現地からTwitterを使って好き勝手いろいろと発信したものをリンクとして張り付けて「ブログ記事」とするという、「禁断の方法」が思いのほか好評だったので、後半戦もその形式を踏襲したいと思います。ただ、最終日は諸般の都合でツイートすることがなかったので、それに関しては事情を記載したいと思います。
I summarized my tweet about #HRTechConf as my blog article. I am afraid that main language in my twitter was Japanese but you may feel atmosphere of the Conf. Let's check it!!
【速報】HR Technology Conference & ExpoをTwitterで振り返る https://t.co/mZBrvBebJp #HRTechConf— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 13, 2018
9月13日(木)
写真を撮り忘れたのですが、前日(9/12)と同じメニューだと思っていた朝食は、ラインナップが変化していました。すごい!
朝からスムージーとか、日本にいる時より健康的な朝飯^ ^
— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 13, 2018
Keynote | From Surviving to Thriving: Health, Wellness, Culture, and the Future of Engaging Your Workforce
エンゲージメントに関して、日本のことも最後にふれてた。#HRTechConf
— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 13, 2018
日本は会社に「依存」する傾向の人が多めなのに、他国と比べてエンゲージメントは高くない、というか低い。well-beingの改善(向上?)がエンゲージメントにつながるという話なので、過労気味の日本だとエンゲージメントが低いのもわかるような・・・。 #HRTechConf
— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 13, 2018
「時間に対して給与を払っているわけではなく、成果に対して給与を支払っている」「ワークライフバランスに関しては、リーダー自らが手本を見せるべき」とリマインドしていました。SAPでは、ビジネスリーダーがカルチャーや(社員≒部下が)どんなタイプなのかを理解していることが、結果としてエンゲージメントスコア向上につながったそうです。また、人事的なことやビジネス面のことなど、オープンな会話が大切だとおっしゃっていました。
Wellness(健康)が、給与・トレーニング・福利厚生のどれよりも重要とコメントされていました。それをサポートするためのプログラムは、社員の「Experience」を追求してつくりあげていくべきとのことです。プログラムありきではなく、社員がどんなシーンにいるのか、そしてどんな環境下なのかといったことをつきつめていけ、ということなんだろうなと受け取りました。
その一方で、日本は他国に比べてとてもエンゲージメントが低い、という点についてパネリスト3名とも激しく同意しておりました。(実際、そういう調査結果が出ているようです。)
The World Known as HR Technology Has Changed Forever. Are You Ready?
デジタルはマインドとプロセスの組み合わせ。テクノロジーは、成功要因の10%しか占めていない。つまり、#HRTech で全部が解決するということもない。また、デジタルによって、サイロ状態(のHR)を破壊できる。#HRTechConf pic.twitter.com/WFTPMKLYPe
— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 14, 2018
「テクノロジーで解決することはなく、デジタルによって解決していく」「プロセスは再考することが求められる」ということを力説していました。多くのHR Techサービスベンダーに聞いてほしかった一言です。
変化する必要がある。そのためには、Visionを定義する。そして、成功の定義と測定基準を設ける。←これ、いろんな分野で言われていますね。#HRTechConf
— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 14, 2018
人事は「人」を理解しないといけない。なぜなら、人事におけるマーケットは「人」だから。社員はサーチすることは望んでいない。答えることを望む。#HRTechConf
— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 14, 2018
これは、私も同じ意見です。人事は「人」を理解しないといけませんよね。
ロードマップ(添付画像は例)と戦略が必要。プロジェクトプランは戦略ではない。
Data is Sexy & POWERFUL\(^-^)/#HRTechConf pic.twitter.com/SPXZx7mLQa— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 14, 2018
全員が立ち上がって「Data is Sexy!」と2回復誦する、アクティビティ付でした(笑)。
Awesome New Technologies for HR
有名なベンダー数社(ADP, iCIMS, PeopleDoc, ServiceNow, SumTotal Systems, YouEarnedIt)が、自分たちの新しい機能などを平たく言えば「自慢しあう」セッションです。1社ごとに時間制限があるので、次々と展開しておもしろかったです。
印象に残ったのは、サムトータル社でアルゴリズム(?)を使って何を学べばよいのかをポジションとのフィット率も含め判断してくれ、しかもVRで研修が受けられるようです。それによってジョブマッチが80%にあがるとのことです。
HR Tech Market Landscape: Learning Technology
組織の望んでいることは「User experience, Functionality, Integration」。それによって、L&D担当のマインドセットが変わってきている
全ての人がLearning Experience Platform を求め、パフォーマンス、キャリア、ラーニングが包括されようとしている。 #hrtechconf #learningtech— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 14, 2018
Learning関連のベンダーは115あり、その中にはマイクロソフト・Facebook・アマゾン・セールスフォースドットコムといった、今までLearning関連にそこまで関与していなかったベンダーも「参入」しているようです。
また、組織が自分たちが持っているもの以上のことを求めるようになったことで、L&D担当者に求められるマインドセットが変わってきているようです。表現方法は異なるものの、同じような内容はATD ICEでも言われていたので、その通りかと思いました。
9月14日(金)
#HRTechConf も最終日。昼で全プログラムが終了。あっという間だった^ ^ pic.twitter.com/SzQjjBcBoH
— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 14, 2018
HR Technology Conference & Expoは14日の午前中で終了でした。そこで、クロージングセッションも含め3つのセッションに参加する予定でしたが、ある種の「不運」がおこりました。
Ideas and Innovators in HR
どの方もとても早口だったこともあり、若干理解が追いつかなかったのですが、AIについては「なぜAIが必要なのか」という次元はとっくに終わっており、「どうAIを使うのか」を考えるべきだというコメントが印象的でした。
そして、このセッションでも「テクノロジーが解決策そのものではない」と強調。それは、全面的に賛同です。
ドタキャンを食らう
最後に出ようと思っていたセッションがまさかのキャンセル( ̄∇ ̄)
— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 14, 2018
次に「Philips Lighting — Transforming for a Digital World」というセッションを受けるつもりだったのが、なんとドタキャン。他のセッションを受けようと思って飛び入りしたところが、なんとも言えない「マインドコントロール」っぽい雰囲気を醸し出しており、どんどん人が出ていく状況だったので、私も退席。
クロージングセッションがグダグダ
「Leading Through Disruption: Tomorrow’s Talent Model」というタイトルのパネルディスカッションだったのですが、これも進行役がよくないのか、展開がグダグダ。これまた、参加者が次々と退席しておりました・・・。
しかも、途中で質問をしたい女性が、質問者用のマイクスタンド前(アイキャッチ画像参照)に立って、パネリスト達にアイコンタクトをずっと送っていたのに、完全に無視されてしまう有様。なぜか、最後だけ「消化不良」で終了となりました。
総括
今回、初めて「HR Technology Conference & Exposition」に参加しました。たしかに、情報収集という点では、現地に行かなくても何とかなる部分もあったかもしれません。しかし、「現地現物主義」は何ごとに対しても持っていた方がよいし、現地に行ったことによって自分の考えに対して再認識ができたと思います。
↓のツイートは、成田空港から都内に向かう成田エクスプレス内で投稿したものです。
とはいえ、わざわざアメリカまで行くのは、そこまでして得たい情報があるから。目新しいかどうかというものだけではなく、それに加えて自分の考えや方向性を再認識する機会ってところだろうか。
— Nagami@Aldoni Inc. (@nagami_aldoni) September 16, 2018
ラスベガスでお会いできた方々に感謝します。これからもよろしくお願いいたします!
<2019年1月31日追記>参加きっかけ・準備状況から帰国後の報告セミナーまで、関連記事のリンクはこちらから。
<2022年10月12日追記>4年後に参加した際のツイートまとめ