4月~6月の給与計算結果をもとに社会保険料を確定する「算定基礎届」の時期にあわせて、年金事務所において「算定基礎届等事務説明会」というのが行われるとの連絡を封書でもらいました。算定処理そのものは理解しているのですが、そういう「法人」であることによって出席できるイベントとはどんなものなのかは知っておきたいと思い、本日出席しました。
銀座エリアは拡大中
説明会の会場は新富町駅からすぐそばなのに、周囲のビル名は「銀座」ばかり(笑)。いわゆる和光とかがあるあたりからは、だいぶ離れているけどさすが銀座ブランドは強い。むしろ築地エリアなのに、「銀座東」と名付けている建物もあるくらいだから、やはりそういうものなんだろう・・・。
中央区にオフィスを構えているにも関わらず、中央区役所をはじめて見ました。
手引きにそって説明
いわゆる「大ホール」だったので、投影資料があっても全く見えないだろうな・・・と思い一番前に座りました。しかし、説明は受付で渡された冊子をもとに淡々と説明をされるスタイルだったのでどこに座っても問題はなかったようです。
説明の内容としては、「算定とは何か」というところからスタートして、いろいろなケースにおける対処方法について単調な簡潔な解説をされておりました。
法改正もさらっと紹介
正直なところ、ほとんどの内容は既知のことでした。それ以外に、今回あるいは近い将来変更になることについてもさらっと紹介されていました。別出しして説明するわけではなく、全体の中で話す段階がおとずれたら取り上げる・・・というとても平等なスタイル。
- 算定基礎届と70歳以上被用者算定基礎届が統合される
- 随時改定(月変)に年間平均による保険者算定を申請することができる
業種によっては、かなりインパクトがあることなはずなのに、とても淡白なご説明。日ごろから関わっているから、そんなにテンション高くなるような事項でもないのかもしれないですね(笑)。
アウトソースしたくなる
私自身は一人会社であり、それほど煩雑な処理でもない(実は先ほどMFクラウド給与計算で算定処理を行った)ので、自分で対応できます。しかし、算定基礎届のフォーマットは変わるは、次から次に「ルール」が加わって内容そのものが複雑になっているので、これを自社で対応していくのは大変というか煩雑だろうなと思いました。
システムで行うにしても、そもそもの仕様が変わっていく=システム改修も必要となるので、これを自社で抱えることによる固定費は事業を展開する上でのリスクになるかもしれません。そうなると、その辺の「変更対応」も含めて社会保険労務事務所や給与アウトソーサーに任せたくなるのも当然の流れなのかもしれません。
ハローワークも宣伝
これで全部かと思いきや、ハローワークからも担当者がいらして「キャリアアップ助成金」についての説明が行われました。以前、社会保険労務士が主催していたセミナーでうかがったことはありましたが、年度が変わって、制度の内容も少し変わったようなのでちょうどよい情報のアップデートでした。
年金事務所とハローワークは担当は異なるものの、「社会保険」という大枠では同じ傘の下にあるから連携しているのでしょうか?確かに、企業側の担当者は同一人物であることが多いのでちょうどよい機会だったのかもしれません。
普段参加するセミナーとはかなり趣は異なっていましたが、法人ではないと出席できないという点では良い経験だったと思いました。