年始に記事にしたように、個人事業主から法人化することは今年の目標としています。目標というより既にタスクとなっており、通常の仕事をしながら諸々の準備を進めています。
なぜ法人化することにしたのか
節税効果が期待できるということは大きいです。その一方、社会保険料に関しては、労使折半とはいえ、一人会社の場合は会社負担分も「自分で負担している」のと同義なので、そういう点から鑑みれば個人事業主の時よりもかえって高くなるかもしれません。また、法人にすることによる新たな税(法人住民税)も負担することになります。メリット・デメリットを私なりに調べた結果、それでも法人化しようと思ったのは以下の理由からです
老後の資産形成(公的年金、退職金扱い資産)
個人事業主になったことによって、会社員の時よりも年金の「階層」が少なくなりました。いわゆる「3階部分」まであったのが、厚生年金に相当する「2階部分」がない状況です。もちろん、20年近く支払っていたので、将来の厚生年金支給がなくなるわけではありませんが、会社員を継続していたときよりもかなり少ない金額になるのは確実です。その状況をできる限り「元に戻したい」と思いました。
また、法人が生命保険に加入し、それを一定の時期(リタイア相当時)に解約することで「退職金」扱いの資産を自分に残すことができることがわかりました。
法人との取引がメイン
まず、私が個人事業主だからということが理由で何かネガティブな影響を及ぼしたということは、全くありません。しかし、1年数ヶ月事業を展開してみた結果、ほとんどが法人との取引であることは(予想通りでしたが)明確になりました。今後もその部分は、多少の割合に変化があったとしても大きくは変わることはないでしょう。それならば、自分自身も法人格をもっていたほうが何かと「付き合いやすい」かなと感じました。
何をしないといけないのかToDoリストを作成
こういった法人化の手続きや準備は、費用を払えば代行してくれるところがあるのは理解していましたが、その一方で自分で行ったことをいろいろと記事にあげているサイトも多く発見しました。たぶん、自分の会社を設立するという機会は人生の中でそんなに多くは発生しないと思うので、それならば、そういったサイトや周囲のアドバイス(経験者が多かった!)を参考に自分でやってみるのもおもしろいかなと思いました。
そこで、まずは思いつく限り「あれをやらねば」「これは考えなければいけない」といったことをToDoリストとして洗い出しました。その手法は、独立を決意したときと同じです。ただ、内容および個数は前回よりもかなり多いです。
そして、実は「サグラダ・ファミリア」のように、このリストは現在もメンテナンス中です(笑)。何かを行っていると、そこから「芋づる式」にあれが抜けていたとか、「これをやるには、その前にやらねばいけないことがあるじゃないか」といった気づき(とてもポジティブな表現)があるからです。
その中でも、最初の方に対応したことを2つ紹介します。
商号・設立時期
商号を決めるのが最初に着手したことでした。これは、正式に法務局に届け出てからご報告します。次にいつぐらいに法人化したいのかを考えていました。個人事業主としての税金の関係もあり、今年(2018年)中には確実に法人化して、個人事業主を廃止できるようにすることが必要だなと実感しました。集中してやれば2週間程度で完了するようです。仕事など通常業務も考慮すると、1ヶ月~2ヶ月くらいの期間をみていた方がよいでしょう。来月中に法務局に届け出ることを目標に準備をしています。
会社の実印作成
最初に手配しないといけないのは、会社の実印です。この後、準備をする書類に対して「正式なものである」というお墨付を与える効果があります。なんだかんだいっても、まだ印鑑文化の日本・・・。印鑑の作成は、材質などによって金額はピンキリで、検索するとこれでもか!というくらい印鑑ショップのサイトが出てくるので正直、選ぶのは迷いました。
タイミングよく、「ここがお勧め」というところを紹介してもらったこともあり、そこに作成依頼をしました。発注してからできあがったものを郵送してもらうまで、数日しかかかりませんでした。今は便利になったものです。ちなみに印鑑の材質は「薩摩本柘」にしました。何度も作り直すものでもないので、それなりのものでコスパを重視した、といったところでしょうか。
これ以外にも、定款を作成する、役員報酬の金額を決める、事務処理をどうするのか・・・といったことなどもありますが、それはまた別の機会に。
<続編>