先日、人事ごった煮会様とOneHR様とのコラボ企画『「これからの時代のエンゲージメントとは?」HRTech×人事Meetup』に参加しました。HR Techに関するセミナーには何度か参加したことがありますが、私にとってはあまり馴染みがない「エンゲージメント」領域のHR Techサービス提供会社によるプレゼンテーションがあるということだったので、Facebook で見つけた瞬間に申し込んだ次第です。
短い時間でサービス内容の概要がわかった
今回の趣旨説明などの後、さっそく5社のプレゼンテーションがスタート。1社につき4分と時間が決まっており、1分前と終了時にアラームが鳴るようになっていました。話そうと思えばいくらでも話せるテーマに対して、あえて時間制限を設けることによって「本当に伝えたいこと」だけにトピックがしぼられます。そのため、どの会社のプレゼンテーションも特徴がつかみやすかったと思いました。
エンゲージメント領域のHR Techは、社員のエンゲージメントの「管理・可視化」にフォーカスを置いているか、「改善アクション」にフォーカスを置いているのかという違いがあるようです。状況を分析できるようになっており、それに伴う具体的な施策は各導入会社に任せるのが前者です。後者は、エンゲージメントを高めるための具体的な「ソリューション」の提供につながっています。
プレゼンテーションを行ってくださったHRTech企業は、以下の5社でした。感覚的には、「Unipos」が「改善アクション」を具体的に提供し、それ以外は「管理・可視化」にフォーカスを置いているように思えました。
- Laboratik社:チームワークを自動で可視化する「A;」
- Be&Do社:社員同士の信頼を高め、がんばりを可視化する「Habi-do」
- スタメン社:社内制度の設計と利用促進の運用によって課題を解決する「ツナグ」
- Fringe81社:ピアボーナスという新しい成果給の「Unipos」
- アトラエ社:組織のエンゲージメントを可視化する「wevox」
テーブルディスカッションは楽しかった
各社のプレゼンテーションが終わった後、もともと6人1島のテーブルにすわっていたので、そこでテーブルディスカッションを、テーマを変えて2回(1回20分)行いました。私がいたグループでは、「エンゲージメントを高めることによって何を解決させたいのか」「エンゲージメントに対する取り組みや現状」といったことを話しました。セミナーはどうしても一方通行になりがちです。それが、この2回のテーブルディスカッションによって、各社の課題や置かれている状況をふまえて、あれこれと話すことができたのは楽しかったです。
この時、各テーブルには上記のプレゼンターが1名ずつ入っており、しかも、2回目のテーブルディスカッションでは、そのプレゼンターだけが別のテーブルに移動することで、「ちょっと違った会話の展開」も生まれたと思います。
セッションのアジェンダ構成がよかった
テーブルディスカッションで、少なくとも同じテーブルのメンバーとは打ち解けていった後に、懇親会がありました。そのため、「懇親会が不得意」な私でもすんなりと、いろいろな方と話をすることができたかと。
実際に、ほとんどの方が退室することなく懇親会に参加されていたと思います。会場のテーブルを端っこによせて、「ではどうぞ!」と言われても、なかなか「ハードルの高いもの」がありますが、今回は既に何名かと話していたので、既に「話しやすい雰囲気」が醸成されていたからだろうと推測します。
参加者がうまく巻きこまれる形に、アジェンダが構成されていたと思います。もともと、事業会社で人材開発担当者だったこともあり、こういったセミナーの中身と同時に、その企画力といったところにも目がいってしまいます(笑)。全体的には以下のような流れでした。前のプロセスが次につながる感じで、これはフォーマットとして他でも使えそうです。
今回、私は一番前の席に座っていたので感じなかったのですが、後ろの方だとスクリーンが見にくかったようです。確かに壇はなかったのですが、参加人数は30人弱でテーブルは5島程度。人数も多くはなく、会場の広さも適切だったので、やはり、会場そのものの設計がセミナーに適していないのかもしれません。最近のシェアオフィス・スペースはこじゃれているけど、使い勝手があまりよろしくないものが多いような(笑)・・・。
エンゲージメントは社員に選ばれる会社となっていくためには、必要な考え方であり、人事が取り組むべきテーマでしょう。そのためのツールを知るだけではなく、新たな人のつながりも得ることができたセミナーだったと思います。
<主催グループによる開催報告>