フリーランスになってよかったのはストレスフリーになったこと。願わくば、副業として勤務できる会社がもっと増えてほしい

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この記事を書いた人
Nagami@Aldoni Inc.

事業会社、コンサルティングファームの両面から人事に20年たずさわった経験を活かして独立。人事領域全般のコンサルティングを主な事業としているアルドーニ株式会社の代表。

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新年度もスタートし、ゴールデンウィークも近づいています。昨年9月から独立して8か月目をむかえて緩急いろいろありますが、この生活にも少しずつ慣れてきました。フリーランスの方は世間でも増えつつありますが、人事をメインに事業展開(というほど大げさなものではない)している方って実際のところどうなの?ということに関して、2017年4月時点の所感を記載したいと思います。今回はメリットのみです。

時間が自由に使える

もっとも大きなメリットとして、これがあげられます。会社員時代も結構好き勝手にやっていたと自負していますが、とはいえフレックス制度および所定労働時間といった諸々のルールの範囲内でした。この辺の規制が「取っ払われた」ことにより、無尽蔵に働く可能性もゼロではないのですが、元々そこまでのワーカホリックではなないので、制御できています。こういった記事を書く以外は、土日・祝日に仕事は行わないのが原則です。概ね実現できていると思っています。

さらに、時間が有効使えます。例えば、今日は午後からお客様先に行くので、午前中に英会話レッスンを受講する、ちょっとした用事を済ますなどということも全く問題なし。自分で管理すればよい、ということはこれ以上なく楽でストレスフリーです。

スケジュールも同じ。先に決めてしまえば、それで確定。来月のATD(アトランタ)も、自分の意思がかたまった瞬間、「動かせないスケジュール」に早変わりです。

会社の立場と自分の想いに隔たりが・・・ということは無くなる

とある企業のプロジェクトに参画しているのですが、「会社としての立場」と「自分がやりたいと思っていること、それに対する想い」が異なっているというより、真逆に近いため、その狭間で苦労している人をチラホラとみかけます。

これ、以前は自分もそうだった

思い当たる節があります(笑)。例えば、研修などのベンダー選定に関して。私は「こういう研修を実施したい」「この会社と一緒に研修をつくっていきたい」と思っていたとしても、会社が求めている内容や予算面などとのGAPが大きいことがありました。「会社員なので致し方ない」という言葉では消化できない隔たりは、なんともしがたいものでした。

現在の私が置かれている立場では、自分が何をしたいのか/できるのかということを明確にして、それを適切に関係者に伝えることが重要となっています。自分のことしか考えない保身に走る上司もいないし、「べき論」は言うものの自分では何もせずに人に押し付けようとする同僚社員もいない、というだけで、職場環境は一気にストレスフリーになります。

今までの関係性がより深まったり復活した

この点に関しては、想定外でした。学生時代の同期や会社員時代の同僚・先輩・後輩などといったそれぞれのレイヤーに向けて「独立する」と言った時に、それを祝ってくれたり気にかけてくれる方々が結構多かったです。私が反対の立場だったら、どういう行動をとった(≒とらない)だろうか?そう考えるとありがたいことです。これからも頼りにしてます・・・。

私自身の物の考え方や仕事のやり方というのは、独立しようとしなかろうと大きくは変わっていないと思います。とはいえ、やはりその人の肩書によって、何かが違うのかもしれません。さらに、「義理で付き合う」ということもなくなった(なくした)ので、これもストレスフリーです。

独立は目的ではなく手段だった

どちらかといえば、私自身は「自分は一生会社勤めをする」と思っていました。独立なんぞ煩雑なことをするわけがない、という立場だったと認識しています。ただ、環境の変化をきっかけに、「会社員=収入源が一つしかない」ことに大きな危機感を感じたため、それを解決させる方法としてとった手段です。独立が目的ではなく、あくまでも手段。

最近、副業を認める会社も増えつつありますが、それだけではなく、副業として勤務したいという方を受け入れようとする企業がもっと増えればいいなと思っています。既に株式会社サイバー・バズ(サイバーエージェントの子会社)で導入されたようです。企業で働く=「一つの企業で働く」だけではない、多数の働き方が生まれてきつつあるのは、良い傾向だと思います。「複数企業で働く社員のために企業は何をしなければいないのか」「社員はどういったスキル・マインドが求められるのか」といった新たなテーマも近いうちに出てくるでしょう。

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