5月に開催されるATD ICE(以下、ATDあるいはATD2017と記載)について、前回の記事でご紹介いたしました。私は今回で3回目の参加となるのですが、そのための準備も少しずつですがはじめております。
今回は、初回・2回目にどういう準備を行ったのかということと、その反省点についてふれたいと思います。ATDについての記事ですが、複数日数にわたってセッションがあるカンファレンスに参加する際の準備手順としても参考になるでしょう。
初回はスケジュールをこなすだけだった
初めて参加したのは2013年のダラスでした。当時の上司にかけあって、「出張扱い」にしてもらいました。人事部門にとっては最重要課題であった、あるプロジェクトの責任者となり、部下を外部採用して取り組みはじめた頃でした。「報酬」的な扱いだったのかもしれません(笑)。
ダラスへ出発前に、4日間の時間枠ごとに、どのセッションを受けるのか・・・ということをATDのWebサイトで調べながら決めていきました。決定の基準はとてもシンプルで「そのセッションに興味があるかどうか」。当然、いくつものセッションが候補としてあがるので、その中から各枠ごとに1つを選択しました。
「Measurement/Evaluation/ROI」(当時の名称)こそ4つでしたが、単純な「興味」で選んでいたので、セッションのトラック(カテゴリー)は多種類にわたりバラバラでした。
正直、現地でのスケジュールをこなすだけで精一杯。アメリカでのカンファレンスミーティングというのがどんなものなのかを体感した、という点では有意義だったけど、反対に言えばそれしかなかったというのが初回だったと思います。
2回目は自分なりにテーマを絞った
最初に私がATDに参加した翌年、当時ASTDという団体名がATDに改称されました。元はAmericaの頭文字だった「A」は、Assosiationの「A」に。これは、アメリカだけではなく、広く世界中の人材開発に貢献していこうとする現れだと思いました。
2015年に、2回目のATDに参加することになりました。初回の反省をいかし、今度は10近くあるトラックの中からメインとなるトラックを以下の3つにしぼり、その3つをメインにセッションを選定しました。
- Human Capital
- Leadership Development
- Learning Measurement and Analytics
ほとんどのセッションは、この3つのトラックから同じくらいの個数を選ぶようにしました。これは成功でした。同じテーマが別のセッションでも登場してくることがあったので、理解度がとても深くなったことが理由としてあげられます。
セッションから情報を最大限得るためには、事前にしっかりとどのセッションに参加するのかを計画しておくことが必須であることは確信しました。言語が母国語ではないので、それなりの時間は必要となりますが、これをやらないならば、参加する意味はほとんど無いと言い切れます。
反省点1:キーノーツはノーマークだった
ここからは、反省点を。
最初にあげるのは、3人が登壇するキーノーツについては、全く事前のチェックをしていなかったことです。誰が話すのかは事前に告知されているので、過去にどんなことを話したことがあるのか、そもそもどんな実績があるのかといったことを下調べしておくべきでしょう。
何のインプットもないと、スピーチについていけないことが多いです。もちろん、自分の英語ヒアリングにも原因はあるかと思いますが、講義とかではなく、どんどんと話が広がっていくため、ある程度の「予測」「予習」は必要だと思いました。
反省点2:インプットは行ったがアウトプットが無かった
ATDに参加したことで、かなりの量のインプットはあったのですが、それをアウトプットする機会がほとんどなかったことが、2番目の反省点としてあげられます。
2013年、2015年と過去に参加した際は、その後に開催された部門内ミーティングでちょっとした報告はしたものの、正味10分程度でした。今回は、少なくともこのWebサイトに記事は掲載したいと思っています。何を学んだのかをこういった形で発信すると、他の人と共有することができるだけではなく、後から振り返った時に思い出すことができます。
前回までの反省点は改善したい
今までの参加経験をふまえた反省点は、すなわち今回の改善ポイントでもあります。具体的には、「キーノーツスピーカーの事前チェック」「アウトプットをしっかり行う」というところでしょうか。特にアウトプットに関しては、リアルタイムでTwitterやFacebookで発信していくつもりなので、アカウントがある方は是非ともフォローしてください!